扉体を箱形形状とすることで、径間幅に対して扉体高が低い場合に用いられる形式のゲートです。洪水調整のための予備ゲートを、扉体天端に設置して洪水時の安全性を高めることも可能です。

扉体にローラを取付けることにより、扉体開閉時の抵抗を少なくしたゲートで、大きな水圧がかかる樋門・樋管に適しており、もっともポピュラーなゲートです。堅牢な構造のため、高潮対策ゲートにも適しています。

安全性・確実性をコンパクトにまとめた使いやすいゲートです。開閉機が小さく操作スペースを広く取れ安全性が高く、また門柱などが小さくてすみ経済的です。さらに扉体重量が重いものでも簡単に開閉できます。開閉機は手動タイプと動力タイプをお選びいただけます。

開閉装置にフロート式ロック解除装置を組み込むことにより、所定の水位になれば自動的に扉体を閉める機構を備えたゲートです。操作の省力化が図れ、洪水時の危険な河川に近づく必要が無いので管理者の安全が保てます。

上下2枚の扉体で構成され、上の扉体の開閉によって段階的な流量調整ができます。扉体をローラー形式にして、開閉を軽くすることも可能です。

樋門ゲートであるローラゲートの扉体に水中ポンプを取付けることにより、小規模な河川や水路における強制排水が可能です。堤内地の湛水防除設備として、ポンプ場のような大きな設備を必要とせず、建設費の低減や工期の大幅な短縮が図れます。